case06
ハムスターのがん
7ヶ月 キンクマハムスター
お腹の張りを主訴に来院されました。
ハムスターでは悪性のがんの症例が多く報告されています。今回は消化管付近に発生した悪性リンパ腫によりお腹が張っていました。
悪性リンパ腫の症状と検査
主な症状として、元気食欲の低下、下痢が見られることがあります。
超音波検査を用いながら、細い針によって細胞を採取する針生検を実施し、特徴的な悪性細胞が確認されました。
治療と経過
悪性リンパ腫の場合は主にステロイド治療をメインに実施し、飼い主様のご希望があれば抗がん剤治療を実施することもあります。
今回の症例では、ステロイド治療のみ実施し、お腹の張りが軽減されて大好きな回し車で遊ぶことも増えたようでした。
おわりに
ハムスターはリンパ腫などの悪性のがんが比較的多く報告されている動物種です。できものがあったり、お腹が張ってきたなどの症状が見られたら早めの来院をおすすめします。
今回の症例ではおよそ1ヶ月の生存期間が得られました。1ヶ月と言いますと、人間にとっては短い印象ですが、平均寿命がおよそ2年である彼らにとっての1ヶ月、そして飼い主様にとっての1ヶ月は貴重なものになるのではないでしょうか。